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お酒の妖怪・のた坊主(2)

公開日: : 最終更新日:2015/02/16 お酒, 雑学

のた坊主は縛りあげられ、涙を流して謝り、許しを乞いました。しかし酒蔵の人々は決して許そうとはせず、どう料理してやろうかと考えていたところ、店主の母親が現れ、かわいそうだから縄を解いてあげなさい、といいました。

しかし酒蔵の人々は口々に「そんなことをしたらまたお酒を取られてしまいます」と言います。すると母親は「この坊主が酒を盗みに来て困るならば、逆にこいつのところへ毎年お酒を届けてやるようにしなさい」といいます。

皆わけがわからなかったものの、店主の母親が言うことであるし、仕方なく命令に従って解放し、毎年お酒を届けるようにしました。するとそれ以降、酒蔵の酒の評判が急上昇し、大繁盛したといいます。のた坊主の恩返しだと、酒蔵の人は口ぐちに言いました。

お酒を盗み飲みするずるい妖怪であるものの、憎めない妖怪であり、のた坊主の逸話は妖怪を救った人間に、妖怪が恩返しをする典型的な逸話として、一部の地方では親しまれています。


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