脳がアルコールを欲しがる?
人間の脳みそは動物の脳みそと大きく違う部分があります。これは大脳新皮質という部分が非常に発達していることであり、この部分は精神活動を行っています。大脳新皮質は快感を求めて本能のおもむくままに行動することを強く抑制しており、これを理性といいます。しかし、アルコールを摂取すると大脳新皮質が麻痺するのです。酔ってハメを外してしまうのはこのためであり、本能が開放されるために快感を覚えるようになり、これが酩酊状態と言われる状態です。
しかし酩酊状態は一時的なもので、アルコールが分解されてしまえばなんともなくなります。そして酩酊状態になるほどの飲酒を続けていると脳がアルコールに対して耐性を持つため、酔うためのアルコールの量が増えるようになります。そして、脳の神経細胞がアルコールによって痺れている状態が続くようになると、のうはその状態になれてしまい、アルコール濃度が下がると神経細胞が興奮して禁断症状や離脱症状が現れるようになります。これをアルコール依存症といいます。
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