ビールのおいしさを保つための保存の方法
ビールをまとめ買いしておき、必要に応じて冷やして飲むという人は多いともいます。そのような場合、保存の方法を知っておくと、ビールのおいしさを保つことができるでしょう。
まず、非常に基本的なことですが、振動は厳禁です。ビールに含まれる炭酸ガスが抜けてしまい、清涼感が失われます。
次に、直射日光を避けましょう。瓶ビールの場合は特にそうであり、瓶が茶色であるのも日光の悪影響を最小限にとどめるためなのです。日光を浴びるとホップが化学変化を起こし、独特の悪臭を発するようになります。そのため、日光は避けるべきです。
高温の場所を避けることも大切です。ビールは25度以上の環境で保存しておくと酸化が進み、風味が大きく損なわれます。とくに地ビールはこの傾向が強いです。できることならば冷蔵庫内での保存が好ましく、常温で保存する場合にも12度前後で保存したいものです。
最期に、できるだけ早く飲むようにしましょう。賞味期限は設けられていますが、あくまでおいしく飲めるのは製造から3カ月以内だと思っておいてください。特に地ビールの中には賞味期限が数週間と言う短いものもあるため、要注意です。逆に、数年熟成させてのんでも良いようなビールの場合には、管理に気をつけ数年後に飲むのも楽しいと思います。
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