日本酒のつくり方(3)
なんだか醸造アルコールが混ぜられているとわかると、騙されているような気分になりますね。ではどれくらい混ぜられているのか、見てみましょう。
まず、特定名称酒の醸造アルコール使用量はアルコール分95度に換算した重量で白米重量の10%以下と定められています。つまり、白米1トンにつき100kg=122.5リットル,純アルコールに換算すると116.4リットルということです。
本醸造酒クラスになると、白米1トンから生成される純アルコールは平均で365.2リットルあるため、本醸造酒クラスで規定の上限までアルコール添加した場合,純アルコール量に対する添加アルコールの比率は
116.4÷(365.2 + 116.4) ×100 = 24.2%
となります。
そして、本醸造酒のアルコール添加量のへ金的な量を見てみると115.7リットルとなっており、これはほぼ上限値に近い数値ということがわかります。酒造メーカーは醸造アルコールを利用する理由を「アルコール添加によって日本酒の味を引き締め、酒質を整えるため」としていますが、もはやこの添加量は隠し要素的なものではなく、利益を求めた末の添加としか思えません。
しかし美味しい純米酒を作るのは難しいことであるため、出来の悪い純米酒よりは味の整った本醸造酒のほうがマシという考えもあることは確かです。
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