古代からのビールの歩み
古代のビールと現代のビールはどこが違うのかと言うと、苦みと香りの成分であるホップが使われているかどうかというところに違いがあります。古代のビールにはホップがまだ使われていなかったため、今のビールと比べて非常に味気ないものだったと思います。したがって、飲んで味を楽しむと言うものではなく、酔うことによって得られる効用を目的として飲まれていたことが予想されます。
ホップが使われ始めたのは、8世紀ごろのバイエルン地方であるとされています。さすがはビール大国・ドイツと言ったところです。これによってビールには苦みと香りが加わり、殺菌作用ももたらされました。このころから、ビールを作るためにはホップが使われるという醸造方法がヨーロッパ中に広まり、ビールの醸造方法が確立されました。昔の人々はそれまでの長い間、味気ないビールを飲んでいたということですから、ビールにおける暗黒時代は非常に長かったといってもよいでしょう。
ちなみに、日本にビールが伝来したのは江戸時代の初期です。当時の貿易都市である長崎に伝わったのが初めてのことです。江戸時代末期に日本国内でも醸造が始まり、明治の文明開化とともに本格的にビール造りが始まりました。
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