焼酎の甲類・乙類の違い(4)
なかには甲乙混和焼酎と言うものもあります。これは甲類と乙類を混ぜた焼酎であり、風味や味わいに乏しい甲類焼酎に乙類焼酎を混ぜることによって香り付けした焼酎です。乙類焼酎の中でも特に香り豊かな焼酎と言えば芋焼酎であり、芋焼酎には甲乙混和焼酎が多いです。さつま祭なんかがそうですね。
もっとも、芋焼酎は乙類のはずなのに実は甲乙混和焼酎だったなどとなれば、一般の消費者からすれば分かりにくいことです。したがって、甲乙混和焼酎のラベルにはみやすい場所に「甲類乙類混和焼酎」と明記し、混和の割合を示すことが決められています。
異常が甲類と乙類の違いの全貌です。専門家でなければ、甲類は無味無臭でサワーなどにして飲む焼酎であり、乙類はそれそのものに味と香りが備わっており、お湯割り・水割り・ロックなどで飲むものと認識しておけば間違いありません。
そして甲類は安く、乙類は高めです。それぞれの特色を把握し、それぞれのニーズに沿って選ぶようにしましょう。
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