日本酒の管理・保存(2)
日本酒を適切に保存するためには、光を当てないことのほかに温度管理も大切です。基本的な保存温度は常温以下です。これは、保存している時の温度が高いと時間が経過するにつれて色が変わり、すっきりとした味わいが売りのお酒であってもくどい味になり、精錬された味わいが売りのお酒でも雑味の多い味になってしまうのです。これではお酒を十分に楽しむことはできません。
したがって、日本酒を長期保存する場合には低温で、温度変化が少ない状態で保存するようにしましょう。具体的には5度前後の低温で保存すれば2~3年間保存することができ、そのような状態で長期間保存された日本酒は熟成されて深い味わいを醸します。これ以上の温度では15度を目安として保存するのがよく、この温度であれば1年間ほど保存することが可能となります。
熟成させるコツは、新聞紙にスキマがないようにくるみ、これを冷蔵庫の野菜室に入れておくとよいでしょう。
Related Posts
関連記事
-
-
キューバリブレの話(1)
キューバのカクテルにキューバリブレと言うものがありますが、キューバリブレはキューバが独立する歴史の途
-
-
日本酒のカクテル(3)
○春の雪 緑鮮やかなカクテルであり、春になって雪が溶け、草木が芽吹いていく季節の到来をイメージ
-
-
世界の強いお酒(2)世界一のお酒はスピリタス
さて、では世界で最も強いお酒とは何なのでしょうか。それはポーランドのお酒であり、「スピリタス」という
-
-
実はコルクは凄かった(1)
自分の飲んだワインの記念にコルクを収集する人もいますが、実はこのコルクは非常に時間をかけて作られてい
-
-
インドはお酒の後進国
インドはお酒において、ほかの国より文化的に遅れています。これはインドにはヒンズー教が浸透していること
-
-
お酒を健康に役立てる(3)薬酒の歴史
薬酒は世界中に様々なものがありますが、中でも有名なのは生薬・漢方の本場である中国のものでしょう。中国
-
-
ビールの効用~間違い編~
インターネットなどでビールの効用を調べてみると実に様々な効用が挙げられています。それらの多くは確かな
-
-
世界の強いお酒(3)スピリタスってどんなもの?
さて、世界最強のお酒であるスピリタスはどのような味なのでしょうか。世界最強だし、ほぼ100度だし、さ
- PREV
- 日本酒の管理・保存(1)
- NEXT
- 日本酒の管理・保存(3)