キューバリブレの話(1)
キューバのカクテルにキューバリブレと言うものがありますが、キューバリブレはキューバが独立する歴史の途上で生まれたお酒です。
そもそもキューバは、1492年にコロンブスが発見し、1511年にはスペインが植民地とした島です。先住民は虐待、強制労働という欧米帝国主義の毒牙にかかって絶滅してしまいました。その後は労働力を賄うためにアフリカ人が強制的に連れてこられ、奴隷産業が行われました。
その後19世紀になってからサトウキビの大規模なプランテーションが行われたことでキューバは世界最大の砂糖の産地となり、未だにこれがキューバの経済を支える重要な産業になっています。1830年あたりからスペインの支配体制がより劣悪なものになったために独立の機運が高まり、1868年には第一次キューバ独立戦争が起こります。この戦争は10年間にわたって続いたものの、完全な独立にはならずに休戦となりました。
1895年には第二次キューバ独立戦争が勃発し、この時アメリカが介入して米西戦争に発展します。この時アメリカとともにコカコーラがキューバに入ってきましたが、あるアメリカ人将校がラム酒とコーラを混ぜることを思いつき、そのカクテルで乾杯するときに「ぽル・キューバ・リーブレ!(自由なキューバのために!)」といったことから、キューバリブレと呼ばれるようになりました。
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