世界の強いお酒(2)世界一のお酒はスピリタス
さて、では世界で最も強いお酒とは何なのでしょうか。それはポーランドのお酒であり、「スピリタス」というお酒です。アルコール度数は96度にものぼり、緑の文字で書かれたラベルが貼ってある瓶からは一種の風格というか不気味さというか、独特の雰囲気さえたたえています。
スピリタスはポーランドのウォッカであり、蒸留を70回以上も繰り返すころによって高アルコール度数に仕上げています。世界最高純度のスピリッツであり、容易に引火してしまうため、飲んでいるときには煙草を吸うことをはじめとした火気厳禁がルールとなっています。
ちなみに、日本人はバーで悪ノリとしてスピリタスをストレートで飲むことがあります。つまり、スピリタスをそのままショットグラスに注いだ「スピリタスショット」です。しかしこのことをポーランド人に話すと笑われてしまいます。本来スピリタスは果実酒を作るときや医療用に使うお酒であり、そのままで飲むなんて、日本人は無茶をするなぁ・・・というわけです。
ちなみにポーランドではウォッカの消費が盛んであり、その中の一つがスピリタスです。このほかにはソビエスキ、ショパン、ジュブルフカなどの銘柄が人気のウォッカとなっています。
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