ワインの歴史
ワインをはじめとする果実酒の歴史は非常に古いものです。推測に依れば、落ちた果実が自然に発行したものからアルコールが発見されたとされ、それがお酒の始まりであるといます。人為的に作られ始めたのは少なくとも6000年前であり、これはメソポタミアの先住民であるシュメール人が使っていたと思われるロール・シールがというワイン造りの道具が発見されていることからもわかります。
この他にも、ギルガメッシュ叙事詩(紀元前4000~5000年前のことを記録した書物)のなかにワインに関する記述がありますし、エジプト王朝(紀元前3100~1500年の栄えた)のピラミッドの壁画を見ても、ブドウの栽培をしているものやワインを醸造していた絵が描かれています。また、「目には目を」で有名なハンムラビ法典は紀元前1700年ごろのものですが、この中にはワインの取引に関する記述があります。
紀元前1500年になるとワインは次第に広まっていき、ギリシャやローマへも伝わることになります。現在最もワインの消費量が多いフランスに伝わったのは紀元前600年ごろのことであり、その後ローマ帝国が広がるのにともなってヨーロッパ全土に広まって院きました。
このように、ワインには数千年の歴史があるのです。ちなみに日本にワインの製造が始まったのは明治時代からのことです。
Related Posts
関連記事
-
-
黒ビールってなんだろう?(1)
黒ビールとは日本人にとってはそれほど馴染みが深くないお酒で、黒ビールを好んで飲むという人はそう多くは
-
-
ビールをおいしく飲むコツ(1)
せっかくビールによって至福のひと時を過ごすならば、やはりできるだけおいしく飲みたいものです。そのため
-
-
お酒好きの妖怪・酒吞童子(3)
女は、酒吞童子の恐ろしさをかたりました。酒吞童子は女をさらうと斬り裂き、生き血を飲んだり、食べたりし
-
-
ビールに合うおつまみ・食事
前回、日本酒に合うおつまみ・食事を紹介致しました。 と言っても基本おつまみの話しかしていませんが(
-
-
古代からのビールの歩み
古代のビールと現代のビールはどこが違うのかと言うと、苦みと香りの成分であるホップが使われているかどう
-
-
世界中で飲まれるワイン(6)
ワインはぶどうの品種、作られる土壌、栽培方法、気候,収穫時期,製造法,貯蔵法などによって様々な味わい
-
-
世界の強いお酒(5)アランチェッロをつくろう
先ほどの記事ではリモンチェッロを作りました。スピリタスは果実酒に適したお酒であるため、他の果実酒にも
-
-
日本酒はなぜ冬場に仕込むのか
日本酒が仕込まれるのは、11~3月の厳寒期であり、この時期に仕込むため「寒仕込み」と言います。では、
-
-
日本酒の色々な飲み方(4)
○とろろ酒 これもしょうが酒やにんにく酒に通じるものです。山芋をすりおろしておわんに入れ、だし
-
-
休日の昼から飲むならこのお酒
贅沢な休日の過ごし方の一つに、昼からお酒を飲むと言うものがあります。とくにいい天気の日にウッドデッキ
- PREV
- お祝いの席でシャンパンを飲む理由
- NEXT
- ワイン生産が盛んな国