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「駆けつけ三杯」ではなぜ「三杯」飲むのか

公開日: : 最終更新日:2014/12/24 お酒, 雑学

宴会に遅れて参加した人に対して「駆けつけ三杯」というものを行い、とりあえず三杯の酒を飲ませるという習慣がありますが、多くの人がこれを単に「遅れた人が、賑わっている宴会の雰囲気に合わせられるように、三杯飲ませる」と思っていることでしょう。しかし、駆けつけ三杯にはきちんとしたルーツがあります。2つの説があります。

一つは、武士の儀式がルーツだとする説です。武士の宴会においては「式三献」という儀式を行いますが、これは宴会の始めに神様にささげものをしたのち、三杯の酒を飲むという儀式です。この儀式が終わってから初めて宴会が始まると言う決まりがあったため、遅れて参加した人も宴会に入る前に「式三献」の儀式をさせたのがルーツと言われています。

もうひとつの説は、貴族の罰則説です。平安時代に貴族が宴会を行う時には、徳利で杯に酒をついで回るというものでした。徳利が宴会の席を5回まわっても来ないことを「一遅」といい、7回まわってもこないこと「二遅」といい、10回まわっても来ないことを「三遅」といいました。そして三遅をして人には罰として三杯立て続けに飲ませたのだそうです。

これが現代に伝わり、駆けつけ三杯として残っているのです。


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