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日本人と酒 16

公開日: : 最終更新日:2014/12/24 お酒, 酒の歴史

今では、酒を買ってきて家で夜のむ独酌のことを「晩酌」と言いますね。以前はこれを「おしきせ」と言っていましたが、「おしきせ」とは「御士著」または「御四季施」と書き、本来は時効に応じて主人が奉公人に対して給与する衣服を意味する言葉です。

なぜその言葉が晩酌にあてはめられたかと言うと、これは酒宴の席に列席できない奉公人に対して、主人が憐れみの気持ちからお酒を「おしきせ」の名のもとに与え、台所の片隅で独酌をやらせることから起こったのだと言われています。

しかし主人をはじめ酒宴に列席できる身分の者であっても、酒宴はいつでもあるわけではないから、自由気ままに居酒屋の店先で独酌したり、酒屋から酒を買ってきて、台所の片隅で独酌する奉公人のしぐさを真似て「おしきせ」の名のもとに独酌をするようになりました。

また、お茶屋で女の酌で独り酒を飲むようになったのもここに発しているとされ、「おしきせ」のほうが先であったと考えられています。大体日本の酒の飲み方の変化はこのようなものであろうと、民俗学などでは考えられています。

このように、酒の歴史を見てうんちくを知っておけば、酒の席で話しのネタにもなるでしょう。ここに書かれていること以外にも、気になることは調べてみると面白いかと思います。


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