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日本人と酒 13

公開日: : 最終更新日:2014/12/24 お酒, 酒の歴史

また、大杯で飲みまわすのではなく、大・中・小の3つの杯を3回ずつ飲みまわすところもあります。つまり1人につき9回飲むことになり、これが本当の「三々九度」というものです。結婚式の三々九度は名前ばかりの略式で、大で1回、中で1回、小で1回の計3回飲みますが、これは本来の形ではありません。

なぜ9回も飲むのかと言うと、それはこれまでにも述べてきたとおり、酔っぱらうことが大切だからです。地方によれば五つ重ねの杯を3回飲むこともあり、この場合は15回も飲むわけで結構な量を飲むことになります。また、酔っぱらうという目的を考えると、三々九度の杯も今のものよりもずっと大きな三つ重ねが用いられていたことでしょう。

こうして酔っぱらうと歌うものが出て、踊るものも出て、まことにめでたい酒盛りとなり、人と人が結びつくわけです。

 

神社の直会では未だにこの名残が強く、実際に歌う、踊るといった愉快な宴も存在します。筆者も参加した折には浪曲などを披露して、場を盛り上げるのに一役買ったものでした。

最近の酒盛りにはこの部分が弱く感じられます。愉快さが足りないように思います。ただ酒を飲んで話しをするくらいのものが多いでしょう。また、飲酒運転の規制が厳しくなってからは、直会に参加をしても酒を飲まずに帰る人が多くなりました。飲酒運転を肯定するわけではありませんが、なにやらさびしい感じを覚えています。


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