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日本人と酒 8

公開日: : 最終更新日:2014/12/24 お酒, 酒の歴史

もうひとつの例がヤマトタケルノミコトがクマソタケルを討伐した際のことです。

ヤマトタケルノミコトが眉目秀麗であり、髪を解けばすっかり少女の姿になることができたと言います。そこで叔母に当たるヤマトヒメノミコトから賜った女装を身につけ、懐には短剣を忍ばせ、美女たちの中に混じってクマソタケル兄弟に酒を勧めました。実に盛大な酒盛りであり、夜もすっかり更けたころになると兄弟はすっかり酔っぱらっていました。

そこに近づいたヤマトタケルノミコトは、懐から短剣を取り出して兄の方の胸を刺しました。弟の方は驚いて逃げ出したのですが、酔って逃げるのですぐにヤマトタケルノミコトに追いつかれ、尻から刀を刺されました。こうして難なく反乱軍の首領を打ち取ったのです。

日本神話は、酒は非常によいもので、時に生命を生み、育て、豊かにし、盛んにするものなのですが、下手に扱うと酒に呑まれて命取りとなってしまうことが語られているのです。

ちなみに、スサノオノミコトは様々な神としての顔を持っていますが、ヤマタノオロチ退治の逸話から酒の神としての一面も持っています。地方風俗として、出雲地方の荒神祭りをはじめとして、正月には非常に大きなヘビの形を藁で作り、これにお供え物をささげて神木に巻きつけたりする行事がありますが、これはすべてスサノオノミコトのヤマタノオロチ退治を模したものです。


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