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日本人と酒 6

公開日: : 最終更新日:2014/12/24 お酒, 酒の歴史

これによって、ヤマタノオロチはすっかり酔い潰れ、前後不覚にねむりこんでしまいました。こうして一切の戦意を喪失して眠っているのですから、どれほど巨大な体のヤマタノオロチといえども、もはや大根を切り刻むように退治してしまうことができます。

スサノオノミコトは十拳剣という剣でもってヤマタノオロチの頭を斬り、腹を斬り、尻尾を斬ります。自由自在にずたずたに切り刻んで勝利を得たのです。そして、尻尾を斬った時に、前にも述べたとおり草薙の剣を手に入れます。

この他にも神話や古代史の中にはお酒を用いて勝利を収めている話があります。一つ目はスサノオノミコトのヤマタノオロチ退治、二つ目は神武天皇の御東征、三つ目はヤマトタケルノミコトのクマソタケル征伐です。

このことからもわかるように、お酒というのは日本人にとって一切の邪悪を討滅してくれる神聖なものと扱われていたのです。たしかにこれまで険悪であったもの同士が酒を飲んでうちとけるというのはよくあることですし、簡単に解するならば「よくないことがよくなる」ということにおいて酒は力を持ったものとされていたのだと思います。

神代の昔から、日本人にとって酒は欠かせないものであり、古今東西の宗教や歴史を見ても、酒をそのような領域にまで高めた思想は日本以外には存在しないでしょう。


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