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日本人と酒 5

公開日: : 最終更新日:2014/12/24 お酒, 酒の歴史

あまり神道的解釈を深くし過ぎてもお酒の話から逸脱してしまいます。ヤマタノオロチ退治の話に戻しましょう。

さて、スサノオノミコトはヤマタノオロチを退治するときに酒を用いました。これが決定的なポイントです。しかも、その酒は普通の酒ではなく、特別に入念に作ったもので、味も、香りも、色も、口当たりも最高のお酒であり、アルコール純度も高い超特級酒でした。この酒のことを「八鹽折之酒(やしほをりのさけ)」と古事記では呼んでおり、これは何度も繰り返して醸した酒という意味です。より広義に解するならば、とにかく丁寧に慎重に作ったお酒ということです。

原料となる米と水には最良のものを用い、雑菌のはいらないように容器の清潔を徹底し、醸造技術にすぐれたものに従事させ、入念に、丁寧に最高の酒を作ったのです。

さらに、この酒を用いて酔いつぶすためには、徹底して飲ませなければなりません。このためにスサノオノミコトは、

「八甕の酒を以て、口毎に沃入れたまふ」

つまり、大きな大きな甕を八つ用意して八鹽折之酒をなみなみと注いで待ち受けたのです。するとヤマタノオロチは豊潤な香りに誘われて八つの甕のそれぞれに頭を突っ込んでグビグビと飲みほしました。


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