*

日本人と酒 2

公開日: : 最終更新日:2014/12/24 お酒, 酒の歴史

さて、ヤマタノオロチとはどのような怪物であったのか。古事記にはこのように書かれています。

 

「頭尾各八岐あり。眼は赤酢醬のごとし。松栢背上に生ひて、八丘八谷の間に蔓延れり」

 

つまり、頭は八つ、しっぽも八つで、長さは山を八つ、谷を八つにまたがるほどの巨大な怪物ということです。そして体はコケに覆われて檜や杉、松が生えています。イメージとしては東海道新幹線の列車の10倍くらいの長さと太さがあって、頭としっぽが八つずつある巨大な大蛇と考えればいいでしょう。

神話では、この大蛇をやっつける存在をスサノオノミコトとしています。頭からやっつけようとすると尻尾でやられ、尻尾からやっつけようとすると頭でやられ、体からやっつけようとすると頭としっぽでやられます。このような巨大な怪物を退治できる神様はスサノオノミコト以外にはいないとしたのでしょう。たとえば非常に力持ちの神であるタヂカラオノミコトを持ってこなかったのは、飛びぬけた知勇を兼備した神様でなければならなかったのです。

古来立派な男性の理想像としてスサノオノミコトが引き合いに出されてきたのは、ヤマタノオロチのような怪物さえも退治してしまうような大智勇を理想像としたからなのです。


sponsored link

関連記事

no image

赤ワインの効用

赤ワインの健康効果は、ポリフェノールが豊富に含まれることに由来しています。その証拠として、ワインの大

記事を読む

no image

日本人と酒 18

ここまで述べてきたとおり、日本人と酒というものは太古の昔から密接な関係があります。スサノオノミコトの

記事を読む

no image

夏に飲みたい日本酒ロック(1)

日本酒の飲み方の一つとして、日本酒ロックというものをご存じでしょうか。あるいは、そんな呼び方とは知ら

記事を読む

no image

黒ビールってなんだろう?(2)

○シュヴァルツ シュヴァルツはドイツ語で黒を意味しますが、これはドイツにおける黒ビールの代表格

記事を読む

no image

お酒はこんなものからも作られる(3)馬乳酒

次に紹介するのは馬乳酒です。これは若い人でも比較的知っている人が多いのではないでしょうか。なぜならば

記事を読む

no image

日本酒のラベルの見方(2)

2、精米歩合 これは、原料米がどれくらい精米されたものであるかを示すものです。精米歩合が低く、

記事を読む

no image

世界中でのまれるワイン(3)

ワインは製法によって名前が変わります。スティルワイン(非発泡性ワイン)、スパークリングワイン(発泡性

記事を読む

no image

日本人と酒 3

さらに言うならば、スサノオノミコトはヤマタノオロチを退治した後に、その尻尾を切り裂いて三種の神器の一

記事を読む

no image

鹿児島人と芋焼酎

鹿児島はお米がとれにくい土地柄であるため、昔からサツマイモの生産が盛んです。そのため、貴重な米を消費

記事を読む

no image

メキシコ流のテキーラの飲み方

  テキーラはショットグラスでストレートで飲むイメージを持っている人もいることでしょ

記事を読む

  • 2020年6月
    « 7月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑